東北の渓流 つり人社1
東北の渓流 つり人社1
1988年8月1日発刊。
定価1860円。
1988〜1990年代に東北の渓流ファンを魅了したガイド本。
「つり人社より、待望のガイドブックが出た!」当時は慌てて、買いに行ったのを思い出す、「東北の渓流」だ。今も数冊保有している。つり人社発刊の渓流書籍は全て保有しているが、懐かしい一冊の一つだ。
この、東北の渓流の前身が前出の、フイッシングガイドシリーズ、渓流釣り場集東北編(昭和47年版)だ。
あとがきには…
…「本書は始め東北の渓流?、?の二部作で北部を青森、岩手、秋田。南部を宮城、山形、福島の各県に分けて出版を企画しましたが、調査に時間がかかり、また、調査期間中に自然の災害、河川の回収、林道開発など、予期せぬ事態もところどころ起きて、出版に手間取り、結局のところ?、?を合わせた集大成のほうが、読者の方にも便利だろうとなって、一冊にまとめました。一見してお分りのように、東北の渓流釣り場を、このように広範囲に、しかも多数の河川紹介をした単行本は数少ないと思います。それに、現地の釣り場に近い方々のご協力によりまとめた点が、この本の一つの特色と存じます。」…とある。
まさに時代を先取りした、先例の無いガイドブックになっている。今でもこの「東北の渓流」は名本であり、これから、東北地方への渓流釣りを志す人には、お薦めの一冊だ。確かに20年前の内容だから、未確認情報や、不明確な点もあるが、まずは東北の渓流を知るバイブルの一冊として手元におきたい名本だ。他の最新ガイドブックと比較してもまだまだ遜色の無い濃い内容で、共著者36人の想いが込められた一冊になっている。読んだ事の無い人は是非読んでほしい。シーズンOFFの読み物と最適で、来期は「是非東北の渓流へ」の想いが強くなるだろう。関東圏の渓流マンには、東北〜北の北海道の渓流はロマンと憧れに満ちている遥かな釣り場だ。