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渓流名竿事典 ■用語・略称■(一部wiki)

渓流名竿事典 ■用語・略称■(一部wiki) 1

渓流名竿事典 ■用語・略称■(一部wiki)

カーボンファイバーロッド(素材・炭素繊維強化プラスチック)
炭素繊維を用いた繊維強化プラスチックである。母材には主にエポキシ樹脂が用いられる。単にカーボン樹脂、またはカーボンと呼ばれることも多い。

グラスファイバーロッド(素材・繊維強化プラスチック)ガラス繊維の主な用途はプリント基板や繊維強化プラスチック (FRP) である。プラスチックにガラス繊維を混合して固めることで、プラスチック単体では得られない高強度、高靭性を持つ軽量な材料を得ることが出来る。ただし、強度については経年劣化が生じ、使用開始後3〜5年程度でも破損することがあるので、スポーツ用具やヘルメットなど人命に関わる用具に使用する際には注意が必要である。なお、「グラスファイバー」と書いた場合、暗にガラス繊維強化プラスチックを指すことがある。

別誂、別誂品 
べっちょう、べっちょうひんと読む。特別に誂えた(あつらえた)最高級品の意。オリム純世紀シリーズではそのアイティムの最高峰の製品になっていて、言わば特別に誂えた完成版の製品でもある。他のメーカー製品でも、テンカラ竿など和を意識した竿のネーミングに使われる事が多い。

竿の調子
竿の硬さや調子(負荷を掛けた際の曲がり具合)の度合いを表している。メーカーや製品により様々な表記で、同じ硬調の表記でも竿によって硬さが違う。
硬調子を略して単に『硬調』と言う場合も多い。竿の表記やメーカーも統一していない。釣り人によっては硬調子を『カタチョウシ』(かたい調子)という人もいるがこれは間違いで通常は全て音読みである。そもそも竿の硬さ表記など和竿時代から元来なく(例えば郡上竿など)釣り人の多様化するニーズに応えるため各メーカーが考案した表記が多い。因みに6.3mの郡上竿は先調子などではない。

先調子と胴調子
語源もあやふやだが、釣り人による呼称の一つで調子の区分で言えば8対2の超硬調子になるが竿によっては硬調子でも先調子の竿はいくらでもある。持ち重りしない軽量な竿は竿ぶれも少ない為先調子に感じるだけだ。各社メーカーとも説明には『先調子で・・・』とあるが製品番号に『先調子』とある竿は一本も無い。渓流竿=先調子のイメージは強く釣り人のニーズも高いので、渓流竿は『先調子』を特徴とした製品が多い。反対に胴(竿の中心部)が曲がる屈曲比率が6対4または5対5に近い調子を『胴調子』と言う。胴に乗る調子とも言うが、語源は海釣りの竿から来ているようだ。先調子は8対2で竿先の方だけが曲がっている印象だが同じ負荷を掛けた時竿の真ん中(胴)あたりから曲がる竿をいう場合が多い。先か胴、硬い、柔らかいなと様々な言い様がある。

竿の仕様表記(長さ・重さなど)全長とは繋ぎ合わせた全体の長さで普通穂先から下栓までの長さを言う。重さも秤等で計る重さではなく、製造した竿の標準的な素材の質量を『標準自重』という。また竿の重さの重点の位置から割り出す『モーメント』でその竿の持ち重り感が分かる。代表的なのは、がまかつ社の『モーメント』表記で、カタログに載せている。単に長さや重さの表記だけではわからない竿の持ち重り感が数字で分かる画期的な表記だ。
モーメント指数計算式 M=竿の自重(g)×竿尻から重心まで長さ(cm)÷1000 例えば100gの竿で竿尻から重心まで150cmだと、100g×150cm÷1000=15 持ち重り感モーメント指数は15。

並継式と振り出し式(なみつぎしきと振り出し式)並継式は和竿のように竹を切って作られた竿を繋ぎ合わせて一本の竿として使う場合の事を指している。長所は継数がすくなく竿としての本来の調子が生かせる。短所は重い事と携帯性が悪いこと。並継式に変わり、振り出し式が主流となった渓流竿や清流竿だが、小継で携帯性がよく重さもグラスファイバーや後のカーボンファイバーという素材の出現で軽量化が図られ、製品の中心となっていった。需要のある一部の竿を除き殆どが振り出し式を採用している。

仕舞寸法
カーボン、グラスロツッドでは上栓(ゴム製が多い)+竿元竿本体+下栓の構成が殆どで、仕舞寸法は、竿元竿本体+下栓の長さの表記になる。閉まったときと繋ぎ合わせた長さが竿によって普通微妙な誤差がある。

渓流竿と清流竿
大きな相違点は対象にする魚種と釣り場によって使い分けている区分。清流と言っても大河川もあり、4〜5mクラスでは釣りにならない場合もある。清流竿には『鯉や草魚』などMクラスを狙う竿は普通含まない。大型の対象魚には専用の竿がある。清流竿=中小河川の30センチ以内の魚が主な対象になる。竿も4〜5mクラスが標準的で、中にはハエ竿こで7mのものもある。ほかに清流域では鮎釣りの『鮎竿』(鮎の釣り方により幾つか種類がある)やヘラブナ釣りの『へら竿』、『鯉竿』などが代表的な竿である。一方の渓流竿は主にヤマメやイワナ、マス類の魚種を狙う専用の竿だが、柔らかい調子は清流竿として兼用できるものも多い。清流と渓流は決まった区分はなく所謂五目釣りならば4〜5mクラスの硬調子て゜あれば殆どの場合対応できる。渓流の地域には山奥の源流も含むが源流の場合は足元から装備が違い所謂『沢釣り、山釣り』の釣り方になるので仕舞の長い竿は行動的に選ばれない。

テンカラ竿
和竿のイメージが最も残る渓流釣りの『毛鉤釣り』専用の竿。様式のフライ釣りに対して和式毛鉤釣りともいう。餌釣りではないので、全長も3〜4m以内、軽いものが多い。調子は所謂6対4が基準で『胴調子』に近い物が好まれる。

餌釣りとルアー・フライ釣り餌釣りは和式的な釣法。ルアー・フライ釣りは洋式的な釣法

元竿のグリップ
渓流竿の部位の中では特に最新技術や装飾が施される部分。元竿を見れば製品の時代と価格が凡そ見当付く。初期(1970年代)の竿はデザイン重視、中期(1980〜1990年代)は重複期間で、後期から現在(2000年以降)は実用性重視の作りになっている。デザインは各社様々で、レザーグリップ、籐や金属装飾品まで付いていて、最先端の塗装技術を施した一級品等が主流だった。中期は革命的に軽量、量産化の時代で各社歩調を合わせる様な製品が多く、量産製作と販売になっていた。この時期に特に飛躍したメーカー製品は、旧NFTを合併させたシマノのハイパワー?カーボンロッドで、デザイン、機能とも充実した竿が大量製品化された。NFTは『パワーループカーボン』、ダイワは『ウィスカー、アモルファス』、オリムは『スパイラル?カーボン』など多様化する時代のニーズに合わせた渓流竿が販売された。この時期り元竿の種類が一番多く角メーカー様々なデザインの元竿があった。デザイン重視の時代が去り近年はデザインより実用性(強度、軽さ)重視の製品が多く見栄えはしないが、竿本来の軽量と強度を探求した良い製品も多い。本流竿シリーズ販売により、元竿に対するニーズも変わったが、グリップの多様な変化は渓流竿の進化を示す指標と言えよう。


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■日本渓流会JP翠渓会・会長代理
■関東圏基幹G本部統括本部長・関東管領
■関東南部支部・初代支部長
■翠渓会本部会評定衆
■日本渓流会本部代表執権取締役【翠月:suigetsu】
■翠渓会HP:   http://www.suikeikai.jp
■翠渓会MAIL: suikeikai@coda.ocn.ne.jp
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