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翠渓会国際本部・大洋州圏支部サテライト海外遠征釣行3

翠渓会国際本部・大洋州圏支部サテライト海外遠征釣行3 1

翠渓会国際本部・大洋州圏支部サテライト海外遠征釣行

海外遠征/オセアニア地区・ニュージーランド編3

目的地まではヘリで約30分。しかし歩いて行くともなれば3日は要するという。眼下には広大な原生林が広がりそこには蛇行するように川が流れている。まず、今夜泊まるHut(山小屋)に食料や寝袋などをデポし再びヘリで川を下る。入渓点で降りそこから先ほどデポしたHutまで釣り上がるという訳だ。さらに明日は夕方まで釣り上がり約束した場所にヘリが迎えに来るという。さぁ、始まった。太古から生き築く原生林がデニスと私2人を包み混む。私にとってフライフィッシングは未経験同然だ。管理釣り場でちょろっと練習した程度。当然キャスティングもめちゃくちゃだ。しかしデニスのやさしいスパルタ(?)でなんとなく飛ばせるようになってきた。川の状況は水量は少なく遡行は比較的に楽だ。水の透明度も高く捕食体制に入っているトラウトを見つけてのサイトフィッシングとなる。デニスの目は確かで確実に定位するトラウトを見つけ出す。さすが63歳(笑)。しかしキャスティングが難しい。場所を変えようとリーリングしたら何かが掛かった??なんと35センチほどのレインボーが掛かってしまった。偶然に釣れた最初の一匹。。しかしその後はなんとなく格好になって来たのか釣れる様になってきた。対象魚はレインボーとブラウン。型も40〜45cmと申し分ない大きさだ。今年のニュージーランドはセミが大発生の年でフライはセミの形をしたシケイダというドライフライがメインだ。さらにドライに喰いが悪い時はシケイダからティペットを足しニンフ(水中に沈むフライ)を付けるドロッパーシステムという仕掛けが常識となっている。昼前までに数匹のトラウトを釣り大満足だった。そしてとある渕にユラリと定位する大きな魚体が!完全に50オーバー。慎重に滲みよりキャスティング。しかしシケイダには反応しない。デニスにニンフを付けてもらい再びトライ。するとゆっくりとシケイダが沈んだ!そう、ニンフを喰ったのだ!すかさず合わせるとまったく動かない!しかし沈黙が終わったかと思うと暴走が始まった!あ〜〜!すんげー引きだ!!まったく寄ってこないので長期戦で相手が弱るのを待った。何度もラインを出されてはゆっくり巻き取るという繰り返しでようやく魚が寄ってきた。実は朝一にデニスは自分のランディングネットを失くしてしまいこれまでの取り込みは全て素手で行なってきた。しかし今回の魚はデカイ。デニスも緊張しているのが解る。まるで釣りキチ三平のカムチャッカでのサンペイと谷地坊主みたいな光景だった。デニスはむんずと尻尾の付け根を握り見事ランディングに成功!やった!!デニスと喜びの握手をがっちり交わし二人でワイワイ言いながら撮影タイム。美しい魚体に思わず息を飲んだ。



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