翠渓会国際本部・大洋州圏支部サテライト海外遠征釣行8
翠渓会国際本部・大洋州圏支部サテライト海外遠征釣行
海外遠征/オセアニア地区・ニュージーランド編8
ニュージーランド北島でフライフィッシングを語る上でランギタイキリバーは外せない。過去にフライフィッシング世界大会が行なわれたこの地には世界各国からアングラーが訪れる。今回私は日本人も多く利用しているランギタイキリバーロッジをベースに現地ガイドのロブと共に支流のフラナキリバーへ向かった。ここフラナキは町からも近くアングラーも多いが大型のトラウトが遡上する種沢でもありコンデションの良い魚体が釣れる事で有名だ。支流と言えど川幅は広い所で20mはありとても支流とは思えない規模だ。ここでもメインパターンはシケイダでロングキャストでポイントに打ち込む。最初の一匹は35cmほどのレインボー。尾鰭がピンと張った美しい魚体だ。若干濁りが入っている為、サイトフィッシングではないがここぞというポイントにフライを打ち込めばほぼ間違えなく魚が出た。この日最高となったのは55cmのオスのレインボー。因みにニュージーランドではオスをジャック、メスをフィンと呼ぶのだがやはり厳つい顔をしたジャックに人気がある。この一匹で大満足となった私はその後も数匹釣りガイドロブの元、最高の釣りが出来た。因みにニュージーランドでのフィッシングガイドというビジネスだがこれはこれでなかなか難しいらしく一年中出来ない点や、なによりお客が満足しなくてはならない。特に欧米人の要求はタフで釣れても型に満足しないとガイド料を払おうとしない者もいるらしい。自然相手の遊びなんだから条件が悪い時だってあるはず。私はそれはあんまりだなぁと思った。そんなんでガイドビジネスを始めても難しくて辞めてしまった仲間も多いと聞く。
ところでいたるところにトラウトが生息する河川が毛細血管のように流れているニュージーランドだが初めてこの国で釣りをするなら私は絶対にガイドを雇う事をお勧めする。まず、現地ローカルの情報は確かな事とニュージーランドの牧草地を流れる川の殆どは私有地で現地のコネがないと立ち入る事が出来ない。そのようなトラブルにならない為にも確実、安全に釣りをするのであればガイドを雇うのが常識となっている。