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佐渡島の渓流伝説1

佐渡島の渓流伝説1 1

佐渡島は律令時代越後の国から独立し、佐渡の国となった。統治は佐渡国内か時代により越後の支配を受けてきた。戦国時代から越後、会津の上杉領地であった佐渡は江戸時代には天領となり、佐渡奉行が置かれ明治まで支配されてきた。他の天領(江戸幕府の直轄地)もそうだが監視が厳しく身分制度があった為限られた人しか入れない場所もあった。近代になり鎖国的な風潮は無くなり一般庶民にも余暇を楽しむレジャーとして定着化した。佐渡は離島の為、内地より開拓は遅れていたが釣り人にも未開な釣り場が知られる様になり佐渡島はその典型的な釣り天国として紹介されていた。高度成長期を過ぎ昭和40〜50年代はまだ釣り人口も少なかったが、昭和50年代後半からレジャーブームが押し寄せた。特に釣りやアウトドアはスポーツの一部と捉えられ健康増進などの趣味を越えた広い支持があった。佐渡島に関して言えば、内地よりは遅くブームが来たと言えるだろう。佐渡島の歴史に敢えて拘るが、当時駆け出しの渓流マンだった私は、よく古い釣りの文献を調べていた。佐渡島に対する想いが変わったのはある写真を見てからだった。それは昭和30年代に撮影されたと思われる巨大なイワナの写真だ。写真の大きさは昔のサービス版位で、お世辞にも綺麗とは言えないモノクロ写真だった。その写真は最初は佐渡島の海漁師が上げた魚だと思っていた。よく見るとイワナではないか!しかもアメマスを大きくしたような独特の斑点がある。しかもその大きさだ!漁師男が魚の首を持ち上げて、尻鰭が完全に地について折れ曲がっていた。肝心のサイズの記載は無いが漁師男は小男に見える。それでも160センチはあるだろう、すると魚は?写真からの推定たが完全に1mは越えていると思われれる。三尺越えの巨大イワナだ。海で釣れたのだろうか?それとも捕獲の網か何かに掛かったのだろうか、詳しい記述が何もない。更に写真をみて驚いたのは、この写真の撮られたのは山ではないか?遠景に微かに山波が見える。モノクロではっきりしないが山の中、それも谷川では無く、山の頂上なのか?これも長い間疑問だった。偽物の合成写真?後に東京でその漁師男の服装について解ったが、やはり相当古い服装だそうだ。モノクロだが、カラーにしても変わらない様な服装の色ではないか?この漁師男の服装は軍服を作業用に改良したものらしい事は後に解った。退役軍人?囚人?確かに古来より佐渡島は流罪の地ではあったが、近代では無いだろう。すると趣味や好みで着ていたのか?いや職業関係かもしれない。幾つか似たような服装は見たがどれもグレーか茶色系、中には迷彩柄もあったが解らず終いのままだ。まず写真は本物だろう、態々複製したりするような理由は見当たらない。佐渡には色々な個体がいて、イワナもニッコウイワナ系とエゾイワナ系がいる。これは回遊する地域が違うのか、遡上してくる河川の特性に関係するのかわからないが、中間的なイワナもいる。またヤマメは日本海側だが、早出川水系の様にアマゴがいる河川はない。

佐渡島の渓流伝説2に続く。



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